魔法使いのぼうし

夕食が終わり，太陽小僧宿題中・・・。

最近は日記を書くのがすごく早くなっているなあ。

でも，１年生から４年生までの４年間は，
日記を書くのがとってもとっても遅かった。

宿題や漢字の練習は早く終わるのに，
日記を書くのだけがものすご～く遅い。

なぜか・・・。

それは，考えている時間が長いからだ。
考える時間３０分，書く時間５分。そんな感じ・・・。

「何でそんなにまで考えるの？」

早く宿題を終わらせてほしいと思いながら聞いたことがある。

「今日の中で，おもしろかったこととか楽しかったことを書く。」
という。

あまりおもしろいことが見つからない日もある。
そんな日は，わざわざおもしろいことをしてから日記を書く。

「たまには反省したり，悪かったなあと思ったり
　くやしかったりしたことも書いていいんだよ。
　そんなに楽しいことばっかりじゃないでしょう？」

というと・・・。

「いやなことを，日記に書くとそれが残るから，
　いつかそれを読んだとき，いやあな気分になるからいやだ。」
という。

「なるほど。」
なんだか哲学だなっ！と感心した。

だから，太陽小僧の日記は
おもしろいことや楽しいことしか書いていない。
楽しいことばかりの人生だ！

よし，わたしもまねしよう。日記には楽しいことや幸せなことだけ書く！
後で読み返したとき，幸せな気分を再生できるような日記を作ろう！

かわいい日記帳に出会いたいなあ・・・
そう思いながら町を歩いていると・・・

わたしをじっと見ている目があった。



皮でできたマグネットつきの表紙に
なんともいえない表情のねこたちが見つめている。

「これだ。これをよいこと日記にしよう！」
色も手触りも，いい感じ・・・。

購入して，さっそく一日の中のいいことを思い出して書いてみる。
なんかいい気分。
ほんのちょっとのいいことだけど，いいことが心に残る感じがいい。

この日記帳にしているノート・・・
「幸せを運ぶねこ」という題がついていた。