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2011年02月12日

ハンセン病の向こう側

先週、太陽小僧たちは学習発表会をした。

太陽小僧たち5年生は、
校区内にある国立療養所「奄美和光園」に
去年の7月訪問した。

隔離政策の歴史の話や、
入所者の現状について話を聞いたらしい。

パンフレットを持ってきて、
わたしにいろいろ説明してくれた。

太陽小僧の担任の先生が、
元患者さんの体験談や子どもたちの感想をもとに劇を作り、
今年は、その劇を5年生全員でやることになったという。

ハンセン病にかかった少年が、警察官に連れて行かれるシーン・・・
自分たちとそんなに年の違わない子どもなのに、
もう一生家族と会えなくなるなんて・・・

本当はうつりにくく、感染しても発病するのはまれだというのに、
間違った知識が広まったせいで、
本人も、家族も、
いわれのない差別を受け続けることになってしまったなんて・・・

名前を勝手に変えられて、
結婚しても子どもを産ませてもらえず・・・
世の中から隔離された多くの人々

わたしは元ハンセン病の患者だった
シンガーソングライターの歌を聴いたことがある。

自分が患者だったことを公表することで、
感じたことを歌にすることで、
いわれのない差別に苦しんでいる人たちが
少しでも元気をだせれば・・・

簡単に差別をしてしまう人たちが、
差別される人の心を
少しでも想像することができたら・・・

と語っていた。

太陽小僧達5年生は、
この劇を自分たちで演技し、発表することで、
ハンセン病に苦しむ方や、いわれのない差別に苦しむ方達の心を
想像することができたんじゃないかと思う。

「おかあ、オレの後ろにいた男子がね、
 最後の『今日の日はさようなら』の歌を歌いながら
 泣いとったよ。」

家に帰ってビデオをみながら、教えてくれた。

偏見や差別を許さず、
人権を尊重し、命を大切にすること

この劇を通して、子どもたちは学んだ。




厚生労働省から出された
「ハンセン病の向こう側」
というパンフレットの表紙にこんなことが書いてあった。

長い間、偏見や差別に苦しんでいる人たちがいる。
ハンセン病は、決して特別な問題じゃない。
それは、私たちの姿を映し出す鏡だと思う。
この問題を、どうやって乗り越えていけばいいのだろう。


もし、自分や家族が患者だったらどう思う?
ハンセン病に対する偏見や差別は
私たちの内にある問題なのかもしれない。


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Posted by はまだゆかり  at 18:48 │Comments(0)学び

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