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2011年05月26日

徳之島の朝

5年ぶり
徳之島に来ている。

はじめて徳之島に来たのは、小学校6年のときの修学旅行。
長寿世界一の泉しげ千代さんと握手した。
闘牛も観た。

5年前は
ぷりん姫が
「島唄美女について取材したい!」
と言い出したので
家族全員で夏休みの旅行に徳之島、喜界島、加計呂麻島に行った。

そして、今回は
徳之島三町人権・同和教育基礎講座での実践報告。

迎えに来てくださった先生の車の中で、
記憶の中の徳之島の姿を再現させながら
会場である天城中央公民館へ向かった。

舞台には演台が置かれ、
講演「島で生まれたこと、島で育ったことを誇りに思う子どもたちへ
    島の歴史や文化を知り、思いを発信していく活動へ」
という私の実践報告のテーマが掲げてあった。

うわああ、「講演」ってかいてあるう!

びっくりして固まった私に
「講座なので、講演とありますが、実践報告の形でかまいませんよ!」

係の方が笑顔で話してくださり、ひとまず安心。

前任校での実践と、
自分の思いを綴ったオリジナル曲を織り交ぜながら発表した。

豊年節の中に出てくる「ドガキガイ」について
子どもたちと調べる活動をしたことを話したら・・・

「わたしの母は、大変貧しくて、
 ドガキガイを食べながら、生活していたんです。
 炭鉱で父が亡くなり、上の兄二人は、学校に行かず仕事を手伝って、
 大変な苦労をしながら、わたしたちを大きくしてくれたんです。
 今日の講座を聞いて、母のことを思い出しました。
 困難に負けずに、私たちが希望を持つように育ててくれた・・・。
 そんな母のことを、私も子どもたちに伝えていきたいです。」

涙を流しながら、言葉を詰まらせながら話してくださった。

「ドガキガイ」というものは、
ソテツの幹を削って乾かし、7日間川にj浸しアクをとって、
そのでんぷんおかゆにして食べるというもの。

「サトウキビを税として薩摩藩に献上していたころの食べ物」
だと思っていたのに、
私たちの母たちの時代にも、
苦しい生活の中で、「ドガキガイ」を食していた人々がいたのだ。

でも、私たちが今ここで生きているということは、
苦しいつらい生活の中でも
希望をもって生きることを
その人たちが子どもや孫に
自分たちの生き方を見せることで伝えてきたのだと思う。

講座の後、
「麦わらぼうし」「水平線」「小さなタネ」
の3曲をピアノ弾き語りで歌った。

子どもたちへ、不安な社会を生き抜くための希望の光を伝えるのは
わたしたち大人の役目だ。

講座を聞いてくださった方たちの声に、
「どう生きるか」
また、ヒントをもらったような気がした。

徳之島の朝


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Posted by はまだゆかり  at 11:46 │Comments(2)学校

この記事へのコメント
ゆかり姉さん
相変わらず
素敵な活動してますね(T_T)
Posted by masa at 2011年05月28日 05:08
出会った人の生き方が
自分を振り返らせてくれたり、
後押ししてくれたり・・・

いろんな出会いの場をもらえて、
感謝しています。
Posted by はまだゆかりはまだゆかり at 2011年05月28日 22:44
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    コメント(2)