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2011年11月27日

全国人権同和教育研究大会IN奄美

11月26日(土)、27日(日)の二日間
鹿児島県で27年ぶりに全国人権同和教育研究大会が開催された。



今回は奄美会場も設定された。

わたしは奄美文化センターの会場で発表することになっていて、
準備を進めていたけど・・・

使う予定だったわたしのパソコンが、
緊張したのか、
スムーズに動かなくなってしまうという状態・・・

でも、周囲にいたいろんな人たちのおかげで
なんとか発表本番までこぎ着けた。

26日は鹿児島と奄美を大画面でつないでの全体会

そこでのリレートークで
与論島出身の先生が
「心をつなぐ」というテーマで自分の生き方や
学級の子どもたちに対する思いを語った。

そうだよね。
人権同和教育で一番大切なのは、心をつなぐということ。
つないだ心と心なら、
きっと差別に苦しむ人なんていなくなる。

それでも、
いろんなしがらみや、思いこみ、
相手より優位に立ちたいという人間のエゴ、
不安やコンプレックスなんかが邪魔をして、
心が一人になり、
壁を創ったり
壊れて粉々になってしまったり、
鋭いナイフみたいに相手を傷つけたりするんだよね。

わたしたちは、子どもの心に向き合う仕事。


この2日間
いろいろな人の考えを聞いたり、
実践を知ったりする中で、
人と出会い、
心を開き、
自分を見つめ直し、
そしてまた、
自分のために、誰かのために動き出すことの大切さを感じた。

わたしは、わたしのできることからやっていこう!

素直にそう思った。


1日目の人権の夕べ
島唄とともに歴史を知ることができる
壮大な、しかも奄美の個性をしっかり発信した
音楽劇だと思った。



シマの子どもたちに見せたい!
そう思った。

2日目は自分の発表。

緊張したけど、
いろんな方達の協力のおかげで
なんとか無事報告することができた。
協力してくださった方達、ありがとうございました。

貴重な体験をさせてもらったと思う。   


Posted by はまだゆかり  at 22:29Comments(0)学び

2011年10月09日

学べるニュースin奄美パーク

奄美パーク開園10周年イベント


10月8日(土)から、奄美パークの10周年記念イベントが催されている。

今日は「学べるニュース」の池上彰さんによる講演会。

ニュース好きのわたしと太陽オヤジは
池上さんの講演会を聞くために
奄美パークへと向かった。

講演会の前には記念式典があった。

オープニングを飾ったのは、
奄美高校の郷土芸能部のみなさん。

はつらつとした出で立ちで、
若さあふれる、元気でかわいくて、素敵な歌と踊り・・・・

「あれっ、ああああ。」
舞台の前に立つ三人の三味線娘の中に
以前の学校でいっしょだった
ぷりん姫や太陽小僧の先輩の女の子を発見。

秋徳の学校でも三味線が上手で、
学習発表会や卒業式、豊年祭などでは弾き手として大活躍だった彼女。

大島紬に身を包み、
三味線だけでなく六調の唄も担当している。

自分の得意分野を生かして、のびのびと活動しているのがよく分かる。
見ていてとても嬉しくなった。

あいさつのあとは
いよいよ池上さんの登場。

「日本の復興を歴史から考える」

NHKの敏腕記者だった頃の話や
週刊こどもニュースを担当していた頃の話・・・
NHKをやめて民放で「学べるニュース」を担当していたときのこと・・・

テレビでよく見ていただけに、とても興味深い。

3/11の震災後の日本が立ち直っていくために
歴史から学ぶこと・・・

エネルギーをどうするかってこと。
今日本では、天然ガスがたくさん見つけられているらしく、
日本という国の天然ガスをエネルギーに変える技術は
世界でも飛び抜けているらしい。

石油資源が世界で少なくなってきている今、
新しいエネルギーの開発は大きな課題だ。
戦後復興時は石炭がエネルギーの主流だったから、
その石炭を採掘する人たちの生活を保障し、
暮らしていくための条件を整えるのが国の役目だった。

エネルギーをどうにかしたいのならば、
社会の環境を整えていかねばどうにも難しいらしい。

また、こんなことも話していた。

若い人たちが社会を担っていけるような
そんなシステムも必要だと。

これからの社会を担っていく若い人たちが
本腰を入れて社会を変えていくことのできるひとたちだと・・・
自分の生活を安定させるために仕事をこなしていくのではなく、
自分たちが暮らしている社会のことを
心の底からよくしていこう!と
みんなが思わなければ、
「復興」へのエネルギーは生み出せない・・・。

うまくまとめられないけど、
そんな話だった。

「幸せの青い鳥は近くにいる。」
池上さんはそう言っていた。

「奄美には鳥がいっぱいいるって聞いたけど
 本当に幸せの青い鳥がいそうです。」

歴史っていうのものは、
わたしたちの教科書みたいなものなんだね。

先人達が残してくれた知恵や、思いを
わたしたちは、自分たちの生活にストレートに生かすことができるのだ。

歴史を学ぶことは、自分のためなんだね。
自分の生活につながるいろんなことを予測したり・・・
困難に出会ったときに乗り越える術を教えてくれたりする。

うっすらと分かってはいたけど、
池上さんの言葉が、分かりやすくわたしの脳の中を整理してくれた。

「聞きに来てよかったね。」

太陽オヤジと二人で帰ろうとすると、

奄美パークの方達が
コーヒーやケーキ、おいしいお菓子なんかを用意してくださって
「会場に来られたみなさん、どうぞ召し上がってください!」

「わあ、やったあ!」

クレープやアップルパイ、ごまプリン、ホットコーヒー
わたしの好きな物ばっかり!!

たくさんいただいて、大満足!
奄美パークに感謝感謝!

わたしのなくなった父や太陽オヤジの亡くなったお父さん、
そして太陽オヤジも造園の仕事をしているので、
奄美パークの建設の段階から関わってきた。

造園の工事が続き
忙しいながらも活気にあふれていた10年前・・・

二人のお父さんは天国へ行ってしまったけど、
今日はわたしたちが偶然に、式典まで参加させてもらった。

帰りの車の中で、
「奄美パークってスゴイね。
 ただで池上さんの講演を聴かせてくれただけじゃなく、
 あ~んなおいしいものまでごちそうしてくれて、
 奄美パーク、10周年おめでとう~!っち
 声たからかに言いたいぐらいだねえ!!」

とわたしが言うと、太陽オヤジが
「たんじゅ~ん。」
と一言。

素直だといってほしいなあ。

でも、たぶんわたしと同じに
いいきぶ~んで
声高らかに
「奄美パーク、10周年おめでと~う!」
と言いたいぐらいの人が、今日は何人もいたと思う。

奄美パーク、10周年、おめでとうごさいます!!
今日はありがとうございました。  


Posted by はまだゆかり  at 20:45Comments(0)学び

2011年08月09日

島の子どもたちへの思いを・・・

今年の全国人権同和教育研究大会は鹿児島県で開かれる。
しかも、鹿児島会場と奄美会場が開設されるということだ。

地元奄美での開催もあるということで、
わたしも実践を報告することになった。

このような全国的な規模の教育研究大会で発表することは中々ないので
不安・・・

わたしがそんな大それた役ができるのか、とっても不安・・・

でも、わたしもシマの教師の一人だ。
シマの子どもたちや親たちの思いや願いを
全国にアピールするいい機会になるかもしれない・・・

そして、自分が発信することを通して、
いろいろな人たちと出会いがあり、
そこで新たな課題や
ヒントがもらえるかもしれない・・・

大変そうだけど、
できるかどうか心配だけど・・・
やってみることにした。

「シマで生まれたこと、シマで育ったことを誇りに思う子どもたちへ」
というテーマで、
~奄美の歴史や文化を知り、思いを発信していく活動へ~
というサブテーマをつけて
これまで実践したことの中から、まとめていった。

今日は、鹿児島で、
たくさんの方達に発表を聞いてもらって
○焦点を明確にしているか・・・
○分かりやすい発表になっているか・・・
○説明不足の所はないかどうか・・・
いろんな意見をもらった。

相手に伝えるって言うのはホントに難しい。
自分で思った通りに相手に伝わっていないことがある。
同じ表現を使っていても、
人の価値観一つで別の意味にとられてしまうこともある。

でも、いろいろな人と討論し、
意見を交換していく中で、
分かりやすい表現の仕方が見えてきたり、
頭の中が整理されたり、
無駄な部分を削除できたりするもんだ。

一日いろんなことを考えていたので、とても疲れたけど、
たくさんの人と話をして
意見をもらったり、自分の意見を言ったりできたから
なんだかワクワクした。

終わった後、お祭りが終わった後みたいな
心地よい脱力感・・・
研究大会に出る・・・ということよりも
シマの子どもたちへ対する思いを
意見を交換する中で強くしていくこの感じ・・・
きっとそこにワクワクさせられたんだと思う。

表現の仕方や価値観はちがうものを持っていても、
シマの子どもたちが
堂々と自信を持って生きていけるように・・・
奄美に育ったことを誇りに思えるように・・・
そして幸せになるように・・・
その思いは、今日出会った人すべての人から感じることができた。

みなさんの思いを入れた発表ができるように
頑張ってまとめようと思う。

心地よい疲れの中、
バスの中で居眠りしながら空港へ・・・

太陽小僧とぷりん姫の好きそうなお土産を買って



またまた飛行機で居眠りしたら・・・
あっという間にシマ到着!

家には、顔を見ただけでホッとする
わたしの宝物達が
「お土産~!!」
と笑いながら迎えてくれた。  


Posted by はまだゆかり  at 22:53Comments(0)学び

2011年02月21日

戦場カメラマンの英語マスター術

昨日の戦場カメラマンの講演会

最後にちょっとしたおまけの話を聞いた。

それは、生きた英語のスピードマスター術。


戦場カメラマンは英語が話せないといけない。
でも渡部さんは英語が苦手だった。
でも、英語がしゃべれないとインタビューができない。
戦場の子どもたちの叫びを届けることができない。

そこで英語をスピードマスターするためにあみだした方法・・・

映画で英語マスター法(ネーミングはわたしがしました)

どんな方法かというと?

1・まず、好きな映画を一本選ぶ。
2・本屋に行き、英語の本棚にある「スクリーンプレイ」という本を購入。
 注:「スクリーンプレイ」とは映画のセリフがすべて書いてある
   脚本みたいなものらしい。
3・「スクリーンプレイ」を映画と照らし合わせながら丸暗記する。
4・外国のどこへ行っても、映画のセリフの中のワンフレーズで
  話が通じる!!

というもの。

ちなみに渡部さんは、「ゴースト~ニューヨークの幻~」
「フラッシュダンス」「トップガン」
の三本を選び、丸暗記したそうだ。

「生きた英語ですがああああ、受験にはああ、通用いたしませんんん。」

と言って、みんなを笑わせていた。

太陽小僧&オヤジなら多分ロッキーシリーズでオッケイだろう!
ぷりん姫ならハリーポッターシリーズか・・・
わたしは?
パイレーツオブカリビアンかなあ・・?

ぷりん姫がアメリカ行ってホームステイしたから、
今年の5月はホストファミリーになるかもしれない!!



それまでに、なんちゃって英語しゃべれるフリくらいはしときたいなあ!

戦場カメラマン式英会話マスター法、試してみようかな?  


Posted by はまだゆかり  at 21:36Comments(0)学び

2011年02月12日

ハンセン病の向こう側

先週、太陽小僧たちは学習発表会をした。

太陽小僧たち5年生は、
校区内にある国立療養所「奄美和光園」に
去年の7月訪問した。

隔離政策の歴史の話や、
入所者の現状について話を聞いたらしい。

パンフレットを持ってきて、
わたしにいろいろ説明してくれた。

太陽小僧の担任の先生が、
元患者さんの体験談や子どもたちの感想をもとに劇を作り、
今年は、その劇を5年生全員でやることになったという。

ハンセン病にかかった少年が、警察官に連れて行かれるシーン・・・
自分たちとそんなに年の違わない子どもなのに、
もう一生家族と会えなくなるなんて・・・

本当はうつりにくく、感染しても発病するのはまれだというのに、
間違った知識が広まったせいで、
本人も、家族も、
いわれのない差別を受け続けることになってしまったなんて・・・

名前を勝手に変えられて、
結婚しても子どもを産ませてもらえず・・・
世の中から隔離された多くの人々

わたしは元ハンセン病の患者だった
シンガーソングライターの歌を聴いたことがある。

自分が患者だったことを公表することで、
感じたことを歌にすることで、
いわれのない差別に苦しんでいる人たちが
少しでも元気をだせれば・・・

簡単に差別をしてしまう人たちが、
差別される人の心を
少しでも想像することができたら・・・

と語っていた。

太陽小僧達5年生は、
この劇を自分たちで演技し、発表することで、
ハンセン病に苦しむ方や、いわれのない差別に苦しむ方達の心を
想像することができたんじゃないかと思う。

「おかあ、オレの後ろにいた男子がね、
 最後の『今日の日はさようなら』の歌を歌いながら
 泣いとったよ。」

家に帰ってビデオをみながら、教えてくれた。

偏見や差別を許さず、
人権を尊重し、命を大切にすること

この劇を通して、子どもたちは学んだ。




厚生労働省から出された
「ハンセン病の向こう側」
というパンフレットの表紙にこんなことが書いてあった。

長い間、偏見や差別に苦しんでいる人たちがいる。
ハンセン病は、決して特別な問題じゃない。
それは、私たちの姿を映し出す鏡だと思う。
この問題を、どうやって乗り越えていけばいいのだろう。


もし、自分や家族が患者だったらどう思う?
ハンセン病に対する偏見や差別は
私たちの内にある問題なのかもしれない。
  


Posted by はまだゆかり  at 18:48Comments(0)学び