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2011年02月20日

戦場カメラマンのメッセージ

県PTA活動研究委嘱公開(奄美市大会)に行ってきた。



文化センターにはいると、笠利中のオヤジの会のみなさんが
島唄を唱っていた。

そして、次に奄美市のPTAの方達がみんなで寸劇。
若かりし日の自分の青春時代を振り返りながら、
とっても楽しそうに劇をしていた。
会場も大笑い。

アトラクションが終わり、
小宿小、知根小、住用小、笠利中のPTAの方達が
自校のPTAの活動報告をするシンポジウムがあった。
発表者はすべてお父さん。

最近は、本当にお父さん達がPTA活動を頑張っている。
ウチもPTA活動頑張っているのはお父さんの方だ。

家族みんなでPTA行事なんかに参加できれば、
それだけでも楽しく活動できるのかもしれないね。
子どもの様子もよく分かるし、
家族の会話も増える。
社会の中にみんなで入っていけるような感じ?
「PぱっとTたのしくAあつまる」
みんなが、「やらなきゃ損する!!」って思えるような
そんなPTA活動にしたいですね。

今日の講演会はあの戦場カメラマンの渡部陽一さん。

そのせいか、いつものPTAの会より、ものすごい人だった。

前に金スマで渡部陽一さんの特集があった。
中学校に行って講演をしていた。
あの語り口にはじめはくすくす笑っていた中学生が
終わり頃に涙を流しながら聞いていた。

どんな話だろう。聞いてみたいと思っていたので、
PTAのこのような会で聞けるなんて、とてもラッキーでした。

渡部さんは20歳の頃、アフリカのピグミー族に会いたくて
ジャングルを旅していた。
食べ物や飲み物が無くなって困っているときに出会った魚の行商の人。
その人のトラックに乗っているときに
森の中から出てきた、銃を手にした無表情な子どもたち。
その子どもたちにトラックは襲われ、
銃を乱射された。
渡部さん自身も銃を持った子どもたちに取り囲まれ死ぬと思った。
でも、アメリカドルや、カメラ、服などを差し出すと、
銃でさんざん殴られたが、命は助かった。

それはルワンダの内戦。

その後、日本に戻り、
子どもが兵士になって戦っている現状を
言葉で日本の人に伝えたけれど、伝わらなかった。

そこで、自分が趣味にしているカメラで、
戦場の子どもたちの悲しみや訴えを世界に発信したいと思い、
戦場カメラマンになった。

渡部さんのカメラから、
世界中の戦場で犠牲になっている子どもたちの様子が
現実として伝えられた。

「戦争で犠牲になるのはいつも子どもたちだ。」
と彼はいう。

戦争は何故起こるのか・・・

湾岸戦争で
自宅の前に、他国の兵士が常時立っている現状。
戦車が当たり前のように走っている現状。
ボタン一つでミサイルが飛んできて
自宅があっという間に瓦礫になり、
大人も子どもも死んでいく現状。
放射能をまき散らす爆弾のせいで、白血病になり死んでいく子ども。
目がなくなってしまった子ども。
病院もなく、薬もない、死を待つ子どもと、その子どもと一緒にいる親。

薬を届けようとした医師団は
テロリストに殺害され
薬は燃やされ、
子どもたちは死んでいった。

戦争とは、現実なのだ。

日本に住む私たちには戦争は書物の中の世界。
テレビの中の世界。
映画の中の世界。

でも、そんな平和な世界に暮らしている人は
ほんのわずかなんだ渡部さんは言っていた。

どの国のひとも、
本当はやさしくて、自分の子どものことを大事にしていて、
幸せになることを願っている。

でも、国と国の戦争は当事国同士では止められないのだと、
長年戦場カメラマンをして、渡部さんは思ったそうだ。

当事国以外の国が間に入って、止めないと戦争は終わらない。
そのためにも、
子どもたちが悲しんでいる苦しんでいるという現状を
世界中の人に知ってほしいと彼は言った。
あの口調で・・・まるで一人芝居をするように・・・

頭の中にジョンレノンのイマジンが流れてきた

イマジン 詞ジョンレノン(和訳)

想像してごらん 天国なんてないんだと
やってみれば簡単だろ?
下に地獄も無いんだ
上にはただ空が広がっているだけ
想像してごらん
みんないまこの時を生きているのを・・・

想像してごらん 国境なんてないんだと
難しくないだろう
殺し合ったり死んだりする理由も無いんだ
宗教も無いんだ
想像してごらん
みんな平和に暮らしているのを・・・

ぼくのことを夢追い人だと思うかもしれない
でもぼく一人じゃないんだ
君もいつか夢追い人になってくれ
そうすれば世界は一つになる



世界中の人が、心の底から一人残らず平和を望んで
平和に暮らすことを選んだなら、
戦争で苦しむ子どもはいなくなる。

平和をイメージする
平和を発信する
平和は作れるということを見せていく。

今では戦争のない国、
でも、以前に大きな戦争の苦しみを味わった国、
それを伝え聞いて育った私たちの
使命なのかもしれません。

親として、教師として、大きな責任があるなと強く感じた講演会でした。  


Posted by はまだゆかり  at 21:39Comments(2)子育て